今回の物語は、バイクと南国の島をこよなく愛するプロデューサーが、大好きな「石垣島を、もっと多くの人に知ってもらいたい」という小さな夢を持ったことからはじまりました。
 高速道路もなく、制限速度60km/hの道路でも30km/h以下ででゆったりと走る人に出会ったりする石垣島。 ここは8耐とは別の次元で究極の世界です。自分だけの海を探し、風との会話を楽しむ旅は、本当に心洗われる瞬間です。でも、離島ということもあり、東京&大阪などからバイクで来るなんて人々は皆無に近い状況でした。

 「なんとか多くの人の目(とくにライダーさん)を石垣島に振り向けたい。」

 その夢を実現する方法として選択したのが、日本最大のモーターサイクルイベント「コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8耐」への挑戦だったのです。それは大変な道のりでした。


 企画は思いついたものの、8耐に挑戦するなんて、どうやれば良いか分からない。
しかも、石垣島側に良き理解者が現れるかどうかも分からない。
 とにかく手をつける方向すら分からないまま、とにかく必死での調整作業がはじまりました。本拠地の東京では参戦してくれるチームとライダーを探し、休日を利用して石垣島で理解者を探す日々。それは、とてつもなく遠い道のりでした。

 ところが、そんな協力者が現れたのです。それは、東京の友人と石垣島の友人の協力でした。その彼らに共通していたのは、「とにかく分からないけどやってみよう」という深い思いでした。